Design Sprintに対する疑問点の解消
前回のエントリDesign Sprint Night! 参加してきた - 非開発者がプログラム技術を使ったQAを目指すブログ の中で「デザインスプリントに対する疑問点」を書いたのですが、なんと馬田さんに質問する機会があり、回答をいただけました!ありがとうございます!
以下、私はこう理解した、を書きます。(あくまで馬田さんとのやりとりの中で得た私の解釈です)
質問1
DSの効果としてBlueBottoleCaffeとかPocketで「こんな成果でました」という話があるが、これは最初からKPIとして設定していたのか、結果としてこうなったのか(なぜならデザインスプリント(以下DS)のプロセスの中で目標値の設定の話が出てこないから)
- Blue Bottle CoffeeもPocketも「KPI的な(数値としての)目標設定をしたかどうかはわからない。
- だけど結果の振り返りができる程度での目標設定はやっておくべき。
- 効果があったのか、なかったのか、どの程度だったのか、はわからないと意味が無いですよねー。
- ということはやはりDay1での課題設定の時に「何をどうすることがゴールなのか」をちゃんと決めよう、ということに繋がるんだなと思いました。
質問2
「ユーザーストーリー」というのがよく理解できていない。そのシステム、画面を使って、「ユーザーがある目的を達成するために、どういう手順で、何を操作するか」かな?
- 「ユーザーストーリー」というワードは明確に「これ!」という感じでは使われていないようです。
GoogleVenturesのサイトで参考になるURLを教えてもらいました。
↑これを読んだ私の感想としては当初思っていた「ユーザーがある目的を達成するために、どういう手順で、何を操作するか」というよりも「ユーザーに、どういう行動をしてほしいか」のほうがしっくりくるなと思いました。
- システムの画面遷移だけでなく、「Creating a new product concept」の時や「Improving conversion rate from a landing page」の時にもストーリーを書くようです。
- つまりモニタの中の話だけじゃなく、こちらの理想とする「ユーザーの行動(電話をかける、とか、旅行に行く、とかも含む)」を絵(図)に書くことなんだと理解しました。
質問3
Day5でユーザーテストするときはプロトタイピングしたもの。それを本実装するのはいつ?Day5で出てきた課題を解決できたかどうかは再度ユーザーテストが必要になると思うのだけど、そこはまぁ自分たち判断でいいのかな。
- 本実装への移行は自分たち判断になる。
- そこに関しての正解があるわけではない。
- ここでも「本番に反映したあとに測定」して効果を判断することが必要(例えばABテストしてみるとか、単純にBefore/Afterで比較するとか)
- それにはやはり「ゴール」が必要
質問4
「前進している感じがある」のと「やった結果が成果につながる」かは別だと思うのだが、成果になっているのかの確認もスプリント内にあるのかな?
- ここは「成果」を何であると定義するか、による。
- Day1 の課題設定に対して、Day4 のプロトタイプを用いて Day5 で仮説検証ができたのならそれは成果になる。
- 一方で「本番実装した後にわかる定量的な改善結果」に関しては(本番実装自体がDS後のものなので)スコープ外と考える。
- つまりDSの中では数字にとらわれるよりも、いいと思ったことをじゃんじゃんやってみようぜ、ってことかなと思った。
…というのが私の理解です。この辺りを踏まえた上で来週から社内で1スプリントチャレンジしてみます。